東京から一番近い島
三原山・椿・アンコに加え今では首都圏にもっとも近いリゾートの島として、また昭和61年の噴火による全島民避難で知られる伊豆大島は、東京から120kmの太平洋上に浮かぶ伊豆諸島中最大の島です。
島のなりたちは、富士火山帯の海底火山によってできたもので、だ円形に近い島の中央部には三原山(758m)がそびえています。
大島の歴史
大島は今からおよそ8,000年ほど前に人が住み始めたとされており、島の統治は明治維新後韮山県・足柄県・静岡県を経て明治11年東京府の管轄に移り、昭和18年都制施行に伴い東京都に所属し現在に至っています。
昭和21年1月、大島は日本政府の行政から分離され在日連合軍の軍政下におかれましたが同年3月には復帰しました。昭和30年には海岸線に沿って発達してきた6集落が合併して大島町となっています。
昭和39年に富士箱根伊豆国立公園に編入された自然景観は、温暖な気候と共に、健全な憩いの島として親しまれていますが、これに加え噴火後整備されている観測機器や噴火対策で「防災の島」としても脚光を浴びています。
大島の気象について
海洋の影響を強く受け気候の較差が小さく、黒潮の流れのため温暖多湿な海洋性気候となっています。
また多雨地域で台風の進路にもなり易いが、地形・地質の関係で洪水は 殆どありません。
大島の人口について
現在8,200人ですが、かつて昭和27年には1万3,000人を数えていました。その 後昭和40年台の離島ブームによる観光の活性化やオイルショック等によるUターン現象 で上昇傾向もありましたが、昭和50年頃から微減が続いています。
大島の地勢について
島の中央部には標高758メートルの三原山を有し、全島面積の7割は山林原野、しかし伊豆諸島での平地率は高く開発が進んでいますが、島の97%は自然公園法によって規制されている為、自然景観と生態系が十分に保護されています。